全国のスロッターたちが夢見た、スロッターの頂点を意味するただひとつの称号「回胴王」。8月16日(土)に福岡から始まった、その称号を目指す熱き闘いは、9月7日(日)ついに決着を迎える。
決勝の舞台となったのは、ベルサール渋谷ガーデン(東京都渋谷区)。ここに、「回胴王」の座に就く権利を有した、ファイナリスト12名がそろった。
「あの椅子に座りたい」「ラスベガスに行きたい」「憧れのライターに会いたい」。回胴王決定戦に参加したスロッターの目的はさまざまだ。中には「パチスロライターになりたい」と、回胴王決定戦に夢を乗せたスロッターもいる。その彼らの物語も、回胴王決定戦の決着とともに幕を下ろす。
第1回大会では長州力さんが登場した始打式。第2回大会では、第64代横綱曙太郎さんが始打式を執り行った。巨躯から大きな手が振り下ろされてレバーオン。第3ボタンまで押すと、競技開始の時間はもう間もなくだ。そして緊張感が高まるなか、ついに決勝戦開始の合図が鳴る。
決勝戦の設定師を務めたのは、準決勝と同じくアドリブ王子。彼から出されたヒントは、「ストレートに設定をいれたぜ! 台番号に注目しろ!」というものだ。このヒントがファイナリストを思考の迷路に誘い込む。
5番台 | ぐんじさん |
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6番台 | トナリのとなりん。さん |
7番台 | ネオくんさん |
10番台 | 初流乃(はるの)さん |
12番台 | じゃすみんさん |
15番台 | 東雲静流(しののめしずる)さん |
17番台 | たこやきさん |
18番台 | ニゲマル333(すりーすりーすりー)さん |
24番台 | ジェーンさん |
25番台 | 覆面リモチカさん |
26番台 | こみさん |
30番台 | かまちゃんさん |
ストレートに設定6を思わせる末尾6、ラッキーセブンの末尾7と、アドリブ王子のヒントを独自に解釈し台を選んでいるが、もちろん正解はまだわからない。
競技開始からわずか4分、7番台を確保した「ネオくん」さんが、決勝最速となるボーナスに当選する。ラッキーナンバーである「7」は、果たして正解なのか?
「サプライズらんど回胴王決定戦」で優勝、大阪予選では2位、準決勝は7,315枚をたたき出し独走状態の1位と、圧倒的強さで決勝まで勝ち進んできた「ニゲマル333」さん。「打ち切る」戦略で結果を残してきており、決勝でも粘るがこらえきれず。開始90分で台移動という選択肢を取る。この選択がもたらす結果は?
競技開始1時間40分時点で、「東雲静流」さんが、快調にメダルを増やしていく。必殺無双ステージに突入し、乱舞玉を24個まで増やす。「15番台なら、1と5を足せば6になるし、末尾も5だから」という理由の台選択が、ピタリとはまっているようだ。
準決勝第1クールで、設定1を打ちながら5,095枚を獲得。同クールで戦ったメンバーに「豪腕の持ち主」と脅威を与えた「こみ」さん。ここでもその実力を遺憾なく発揮して、180分経過時点で1位につける。
1位 | こみさん 2,248枚(26番台) |
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2位 | じゃすみんさん 2,082枚(12番台) |
3位 | 東雲静流さん 1,800枚(15番台) |
4位 | ぐんじさん 1,621枚(5番台) |
5位 | かまちゃんさん 1,464枚(30番台) |
6位 | たこやきさん 1,268枚(25番台) |
※台番は、180分経過時点で打っていた台の番号となります。
第1ターム終了後の休憩時間には、ものまねタレント「とくこ」が登場し、「きっと愛がある(西田ひかる曲)」の替え歌を歌いながら、回胴王決定戦のあるあるネタを披露した。
まだみながアドリブ王子の設定術に確証を得ていない中、新たなヒントが出される。そのヒントは「昨日も言ったが、貴様らは何を打ってる?」というもの。準決勝は「X斬り」という必殺仕事人にちなんだ設定術だった。今回も必殺仕事人に関する設定術であるのは間違いない。
気づかぬ内に、いつの間にか上位に食い込み、勝ち上がってきた「じゃすみん」さん。その勝ち方から付いたあだ名は「ステルスのじゃすみん」。彼が、追加されたヒントを頼りに動く。その台移動が奏功し、いきなり必殺ボーナスに当選! 決勝でもステルス機能を発動し、180分時点でも上位につける。
1.ニゲマル333さん | 18→1→3→25→17 |
---|---|
2.こみさん | 26 |
3.トナリのとなりん。さん | 6→1→16 |
4.ネオくんさん | 7 |
5.ぐんじさん | 5 |
6.東雲静流さん | 15 |
7.初流乃さん | 10→14→9→14 |
8.たこやきさん | 17→6→25→1 |
9.ジェーンさん | 24 |
10.覆面リモチカさん | 25→22→19→18→20 |
11.かまちゃんさん | 30 |
12.じゃすみんさん | 12→4 |
ブレイクタイム中のインタビューで、「設定6の自信がある」と豪語した「ぐんじ」さん。その自信もあって第2ターム開幕後も気合い十分だ。しかし、この後悩ましい展開が続く。出玉を減らさないが、増やすこともできないのだ。
写真は「かまちゃん」さんと、なぜかその側を離れない「増谷キートン」
第2ターム終了時点で上位に食い込んだのは「かまちゃん」さんと「東雲静流」さんの美女スロッター。第2回目にして初の女性回胴王“回胴女王”が誕生するのだろうか、物語はいよいよ佳境へと入る。
1位 | 東雲静流さん 2,758枚(15番台) |
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2位 | かまちゃんさん 2,062枚(30番台) |
3位 | ぐんじさん 1,518枚(5番台) |
4位 | じゃすみんさん 1,207枚(4番台) |
5位 | ネオくんさん 1,186枚(2番台) |
6位 | ジェーンさん 1,161枚(24番台) |
※台番は、390分経過時点で打っていた台の番号となります。
第2ターム終了後の休憩時間に突如「CHA-CHA-CHA」のイントロが流れ出す。サプライズゲストとしてレイザーラモンRGの登場かとみなが色めき立つなか、登場したのはまさかの本人「石井明美」。このサプライズに、休憩を取るファイナリストも大盛り上がり!
第3タームに突入し、ついに重大なヒントが出される。そのヒントは「末尾に仕・事・人を探せ!」というもの。仕事人といえば「4・5・2」。ここで気になるのは、競技開始からこの末尾の台を打ち続けている者たち。該当するのは5番台の「ぐんじ」さん、15番台の「東雲静流」さん、24番台の「ジェーン」さんの3人。「東雲静流」さんは、390分経過時点で1位のため、現時点で回胴王の座にもっとも近いといえそうだ。そして、このヒントを頼りにみな次々と動き出す。
第2ターム終了時に2位につけていた「かまちゃん」さんが、ここで動いた。末尾2の12番台へと移動したのだ。この台移動が成功すれば逆転も夢じゃない。
1.ニゲマル333さん | 18→1→3→25→17→30 |
---|---|
2.こみさん | 26 |
3.トナリのとなりん。さん | 6→1→16 |
4.ネオくんさん | 7 |
5.ぐんじさん | 5 |
6.東雲静流さん | 15 |
7.初流乃さん | 10→14→9→14 |
8.たこやきさん | 17→6→25→1 |
9.ジェーンさん | 24 |
10.覆面リモチカさん | 25→22→19→18→20→22 |
11.かまちゃんさん | 30→12 |
12.じゃすみんさん | 12→4 |
※赤字で記載しているのが、第3ターム突入後に移動した台番となります。
ここでおとなしかった「ぐんじ」さんが見せる! 出陣BONUSで100Gの振り分けを勝ち取ったのだ。100G継続すればメダルが増えるだけでなく、出陣RUSHのストックを獲得できる可能性も高くなる。上位をキープしているだけに、逆転の目が出てきた。
残り時間が3時間を切って、みなが一心不乱にブン回す中、思わぬアクシデントが発生する。どこから紛れ込んだのか、カイジ(こりゃめでてーな伊藤)が台に着席する。しかし、決勝戦とは関係のない立場。当然ながら一発退場となった。
みなが残り時間を計算し、ヤメるという選択肢を取る中、「初流乃」さんは最後まで打ち切る。競技終了3分前にはスペシャルエンディングを発生させる見せ場もつくる。最後まで頑張る姿勢にニコ生では奮闘をねぎらうコメントの嵐に。そして競技は終了し、回胴王決定戦も、結果発表を残すのみとなった。
最初に座った設定1の台(30番台)でもメダルを増やし、台移動してつかんだ設定5の台(12番台)でもメダルを増やした「かまちゃん」さん。設定1でもメダルを増やす「強運」、ヒントを頼りに高設定をつかむ「知力」、まさにライバルを寄せ付けない「豪腕」の持ち主だった。そして何よりも「私は本当にパチスロが大好き」と語るように「パチスロ愛」に溢れていた。最もパチスロに愛された彼女が回胴王を戴冠し、初の女性回胴王“回胴女王”の誕生となった。
※最終獲得メダル数には、初期時枚数1,500枚を含みます。
1位 | かまちゃんさん 4,691枚(12番台) |
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2位 | ぐんじさん 3,325枚(5番台) |
3位 | ネオくんさん 3,130枚(2番台) |
4位 | 東雲静流さん 2,443枚(15番台) |
5位 | ジェーンさん 2,318枚(22番台) |
6位 | 初流乃さん 1,321枚(14番台) |
7位以下の順位は下記の通り。
7位「じゃすみん」さん、8位「たこやき」さん、9位「覆面リモチカ」さん、10位「こみ」さん、11位「ニゲマル333」さん、12位「トナリのとなりん。」さんとなった。
「末尾に仕・事・人を探せ!」とのヒント通り、「末尾4・5・2を打つこと」が決勝戦の答えだった。第1タームからアドリブ王子のヒントを読み解き、高設定と確信してぶん回した「ぐんじ」さん、「東雲静流」さん、「ジェーン」さんの3名は、一流のスロッターと言っても過言でない。そして際立つのが、そんな彼らを抑えて優勝した「かまちゃん」さんの豪腕ぶりだ。
13個のミッションを残したまま、最終日を迎えた「アナザー回胴王ハードデス」。全ミッションの達成は困難だが、“ロック兄さん”は諦めない。そして奇跡が起こる。難易度の高い出陣BONUS100G継続というミッションをクリアしたのだ。
そして、ついに77時間を迎える。残念ながら77個のミッションを達成することはできなかったが、最後まで諦めない“ロック兄さん”の姿が視聴者の感動を呼ぶ。声を枯らしてまで77時間打ち切り、打ち終えた際は「888888」と労をねぎらうコメントで画面が埋め尽くされた。
第1回大会の「77.7キロマラソン」、第2回大会の「アナザー回胴王ハードデス」に続く77企画が行われた。それは777杯のわんこそばを完食するというもの。この企画に「大西ライオン」「トニー」「でちゃう!ガールズMina」の3名が挑んだ。そして迎えた最後の777杯目、スペシャルサポーターの「ブラックマヨネーズ吉田」が特盛そばを差し入れ、感動(?)の777杯完食を成し遂げた。
決勝戦も、「増谷キートン」の勢いは止まらない。回胴王決定戦でのお約束となった「キートンのパチスロクイズ」に、競技終了直前の「キートンカットイン」はこの日も視聴者を惹き付けた。来年もこの勇姿を見せてほしい。
決勝戦は、豪華メンバーによる実況解説となった。「ブラックマヨネーズ吉田」「天津向」「しずる池田」がMCを務めたほか、「マキシマムパーパーサムつよし」がアシスタントMCを、「出雲阿国」がニコ生コメント対応した。また解説を著名ライターの「ルーキー酒井」「射駒タケシ」「梅屋シン」の3名が務めた。そしてレポーターとして「髭原人」がついに出演を果たした。